SHIBO MALL の現在の状況

 

半年ぶりに上海に来ています。

2010年以来、ほぼ毎月上海に来ていたのですが、最近はなかなか時間がなく、久方ぶりの上海となりました。

とにかく変化の激しい中国、これだけ時間があくと浦島太郎状態になるかとも思ったのですが、さすがにそこまでの変化はまだなかったようです。

まあ、そうは言っても、静安寺の近くの新しいビルが完成し、南京西路はさらにブルジョワの町らしくなってきていますし、地下鉄も12号線が開通して、これまであまり人の乗り降りがなかった駅が乗換駅となっていたりと、新たな発見はいくつかあります。

 

5月1日は知人のオフィスのある大学路(五角場の北のほう)に行ってきました。

ここは新天地を作ったデベロッパーが街ごと開発しているエリアということで、昔から洗練された雰囲気の街ではあったのですが、大学路の路面はさらにお店が増え、そして観光客も増え、かなり賑やかになってきました。まあ、私自身は、以前のようにきれいで静かな街並みのほうが好きだったので少し残念ですが。

 

さて、弊社も売り場を持っている万博跡地の上海世博展覧館地下にあるSHIBO MALLのほうも、少しずつ変化しつつあります。

本来ならとっくにできていたはずの、地下鉄「中国芸術宮」駅からSHIBO MALLにつづく地下通路ですが、ようやくあともう一歩のところまで来ています。

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地下鉄の駅とSHIBO MALLの間には、百聯集団が開発する「世博源」(The River Mall)というのができるのですが、こちらのモールの第3区が4月にオープンし、新しいショッピングモールにしては珍しく、すでに結構な賑わいになっています。

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なお、こちらの「世博源」ですが、すべてのエリアが完成すると延べ床面積30万平米、全長1.8kmということで、上海最大のショッピングモールになるようです。

 

さて、この「世博源」を横切ると、エスカレーターがあります。この先がSHIBO MALL、そして上海世博展覧館につながる通路となります。

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残念ながら、まだこの先の工事が終わっておらず、いまはこんな状態ですが。。。

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実はこの先の通路はとっくの昔にできていて中にエスカレーターもあります。ただ、2年前にはできていて放置されていた場所なので、少し掃除と内装は必要になると思われますが。

この通路をいつ開けるかについては、SHIBOMALLと世博源で調整中ですが、世博源としても、展示会のときに地下鉄の駅から世博源を通って上海世博展覧館に人が流れるほうが良いわけで、意外と早く開くかもしれません。

 

日本色を前面に出すはずがオープン直前に尖閣問題が発生し、また世博源の工事の遅れでなかなか 上海世博展覧館に来るお客さんを取り込めていなかったSHIBO MALLですが、ようやくそろそろショッピングモール、そしてテスト販売の場としてのスタートができそうな気配です。

実際、4月末に東方CJの展覧会があったのですが、このときは買い物目当ての人がSHIBO MALLにも大量に流れてきて、SHIBO MALLもオープン以来最大の売り上げになったようです。

 

なお、上海世博展覧館の1階のホールに、SHIBO MALLの案内ブースも設置して、展示会の来訪者をモールのほうに呼び込むようにしております。もちろん、先ほどの地下通路が完成すれば、地下鉄の駅からSHIBO MALLを通り抜けるのが上海世博展覧館への近道となり、呼び込まなくてもかなりの人が通ることが期待されます。、2014-05-04 16.34.02

 

 

なお、SHIBO MALLでの商品販売や出店、イベント開催等は、弊社でも承っております。詳しい話については、お気軽にお問い合わせください。

中国で個人輸入ブームが起きる???

2013年11月22日、株式会社宥尚を設立いたしました。

しかしながら、資金も人手も貧弱な中でのスタートで、ホームページを立ち上げるまでこんなに時間がかかっております。

現在も、まだホームページ作成中ではありますが、そろそろ、ブログぐらいは始めなければと思い、本日、ようやく書き始めております。

さて、なぜ今、ブログを書こうと思ったかと申しますと、中国向け越境ECをはじめとする、中国の個人輸入市場がここ最近、とても面白い展開になってきているからなのです。

 

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2010年の通関の強化と2012年の尖閣問題で下火になっていた中国向けの越境ECですが、最近、徐々にまた拡大する傾向が感じられ、これから中国で個人輸入ブームが起きてもおかしくない状態になってきています。そして、いくつかの日本企業もその波に乗ろうとしているようです。

そりゃあ、「中国の人々は中国製の商品を信頼していないし」、とか、「なんだかんだ言っても日本製が好きな人は多いし」であり、「粉ミルクとか昔から人気だけど、口蹄疫とか東日本の震災(原発事故)の影響で止まっていただけでしょう?」というのが一般的な中国ウォッチャーの見解といったところでしょうか。

まあ、そういった説も間違ってはいないと思います。しかし、私は、いま中国で起きている制度インフラの拡充にに注目してます。

 

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中国個人消費者向けの越境貿易については、ウェブサイトやSEO,口コミなどのWebマーケティング面にどうしても意識が向きがちなのですが、実際には、

物流面の課題

  • 物流コスト
  • 輸入通関

為替面の課題

  • 両替の方法
  • 両替のコスト

のほうが遥かに難題です。

しかしながら、2013年7月にプレオープンした天猫国際は為替面の法的な課題もクリアした状態で、2014年より本格的な拡大基調を見せ始めております。そして、物流面でも、税関(中华人民共和国海关总署)より発表された告知( 署科函[2013]59号)により、上海、杭州、宁波、郑州、广州、重庆の6都市で試験的な通関の仕組みが始まり、2014年には深圳、苏州、青岛、长沙、平潭、银川、牡丹江、哈尔滨、西安の9都市にも拡大されています。

これにより、これまでかなりグレーだった通関のルールが明確になってきており、中国個人消費者向けの越境貿易が本格的に拡大する準備が整いつつあります。

 

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次回よりしばらくの間、中国の個人輸入市場を中心に、最近の状況や制度の特徴などを、気の赴くときに不定期にこちらで発信していきたいと思います。